オイルについて


一般的に5,000キロで交換するのがエンジンオイルです。
車を大事にされる方は3000キロごとに交換しますよね。
オイルエレメントは15,000キロごと交換ですから、オイル交換3回に1回はエレメントも交換した方がいいと言うことになります。
新車時には初回1000キロでエンジンオイルとオイルエレメントを交換します。

エンジンオイルは人間にたとえるなら車の血液と言ってもいいものです。
どんな働きをしているかというと、エンジンの中を回って内部の潤滑、洗浄、冷却等をしています。
これがないとエンジンが焼き付いてしまいますから、車は用をなさなくなってしまいます。

エンジンオイルは一般的にエンジン下のオイル・パンについているドレンコックから抜き、 エンジン上のオイルキャップを開けて規定量の新しいオイルを入れます。
ドレンコックにはドレンパッキンというパッキンがついていて、紙製のものは切れていたら交換します。
真鍮やアルミ製のものも変形がひどければオイルが漏れますので交換します。
オイルを抜いたあと、ドレンボルトの締め忘れや閉め具合に気をつけましょう。
閉めすぎるとねじが痛みますし(力入れすぎて、ある時点でボルトがくるくる回り出すと血の気が引きます。) 緩すぎるとオイルが漏れます。
オイルキャップの閉め忘れもたまにあります(エンジンをかけるとオイルが噴き出します)。

間違って他のオイルを抜かないように気をつけてください。
まれに紛らわしいものがあります。僕はミニカでオートマチックオイルを抜きました。
そのままエンジンオイルを追加して気づかなければおおごとになります。
ミニカのオイルドレンとATFのドレン(下)。
オイルのドレンボルトオイルドレンはこっちです。当然エンジン下。前向き。
ATFのドレンボルトATF(オートマオイルのドレンボルト)。後ろ向きについている。
ATFのドレンは当然ミッションの下にありますが、あわててると間違えやすいです。
なぜって?大半の車は後ろ向きにドレンボルトがついていますから。


一般的な循環方式(全流濾過圧送式)ではエンジンオイルは以下のように循環しています。、
エンジンオイルはエンジン停止中にはエンジン下部のオイルパンにたまっていますが、エンジン始動と共にオイル・ポンプで引っぱられて、 オイル・ストレーナ(オイルに浸かっている網のついた吸い出し口)から吸い込まれます。
次にオイル・ポンプを経由してオイルエレメントに行くわけですが、ここで濾過されます。
粗ゴミの取れたオイルはクランク・シャフト周辺(エンジン下部)〜カムシャフト周辺(エンジン上部) を潤滑、冷却し又オイルパンへと落ちてきます。
そして又オイル・ストレーナから吸い込まれ..と循環していきます。

この循環の中でオイルが汚れてくると問題になるのが、目詰まりです。
エンジンの中では高温、高速で金属同士の摩擦が生じています。
又燃料を爆発(燃焼)させているわけですから、すすなどが混入します。
こうしたものから生じた微細な金属片、すすなどを洗い流してエンジンオイルはオイルパンへと帰ってくるわけですから長い間使っていると、 当然汚れがたまり、どろどろになってしまいます(スラッジ)。
このうちの大きなものを濾し取るためにオイルの吸い込み口(オイル・ストレーナ)には網がついています。、
そして、比較的小さなものはオイル・エレメントで濾し取るようになっています。
あまり長くオイルの汚れを放置して車に乗っていると、オイル・エレメント(中に濾紙が入っています)が目詰まりを起こします。
この状態ではオイルがエンジンに回らなくなるので、エレメントにはバイパス・バルブというものが取り付けられています。
これが働くと、エレメントを通過せずにオイルがエンジン内部を回り出すので、他の部分が目詰まりを起こすおそれが高くなります。
そして、溜まった汚れがスラッジとなって、オイル・ストレーナ(オイルの吸い込み口)の網を詰まらせて、オイルが循環しなくなったり (エンジンがオーバーヒートします)リリーフ・バルブ(エンジンの圧力を一定に保つ為のバルブ)が作動しなくなって、 高圧でオイルが回ったりします(オイルにじみ等の原因)。
丁度、人間が脳梗塞や心筋梗塞になるような状態です。
オイルの少ない状態
警告灯
ATFオイルゲージ

エンジンオイルは、温度が125〜130度C以上になると急激に潤滑性を失うようになりますので、冷却水をエンジン内部に通らせて冷却しています。
「オイルと水」これに気をつける事が、車を長持ちさせる秘訣ですね。

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